行政書士試験の独学教材として、定番中の定番なのが「肢別過去問集」です。
僕自身、この教材を勉強の中心に据えて学習を進め、独学で合格しました。
この記事では、実際に僕が行っていた使い方をベースに、さらに効率よく回せるようアレンジした勉強法を紹介します。
「肢別過去問集ってどう使えばいいの?」
「何周も回すって、具体的にどうやるの?」
そんな人の参考になればと思います。
準備するもの
まずは以下の4つを用意します。
①肢別過去問集
メイン教材です。
行政書士試験では、「過去問をどれだけ回したか」が非常に重要になります。
②ボールペン
シャーペンではなくボールペンがオススメです。
深い理由はありません。
③A4用紙(四つ折り)
解説を隠すために使います。
さらに、図を書きながら考えることで理解がかなり深まります。
④付箋(透明タイプがおすすめ)
理解できなかった問題に貼ります。
「後で調べる問題」を可視化できるので便利です。
学習するうえでの留意点
勉強を始める前に、まず大事なポイントを共有します。
① Cランク問題は無視する
肢別過去問集には難易度ランクがありますが、Cランク問題は基本的に後回しでOKです。
行政書士試験は満点を取る試験ではありません。
まずは頻出論点を確実に押さえることが大切です。
②左欄外の□□□は使わない
肢別過去問集にはチェック欄がありますが、僕は使いませんでした。
代わりに、その下に自分で○△×を書き込んで管理していました。
③本試験まで、肢別過去問集を回し続ける。
これが一番重要です。
一度解いて終わりではなく、試験直前までずっと周回します。
行政書士試験は、理解よりも「定着」が重要です。
人間は忘れる前提なので、何度も繰り返すことが合格への近道になります。
肢別過去問集の具体的な進め方
ここでは「民法」を例に説明します。
①まずは軽くインプットする
いきなり問題を解いても、最初はほとんど分からないと思います。
そのため、まずはざっくりと全体像を掴みましょう。
たとえば「物権」を学習する場合は、
- テキストを読む
- YouTubeなどの無料講義を見る
などでOKです。
僕の場合、テキストだけだと眠くなってしまったので、動画学習を中心にしていました。
特に通勤中に音声だけ聞くスタイルはかなり効率的でした。
映像を見なくても、意外と頭に入ってきます。
② インプット後、すぐに問題を解く
インプットが終わったら、すぐに「物権」の問題を解き始めます。
解き方のポイント
- 四つ折りA4用紙で解説を隠す
- 1問ずつ丁寧に解く
- 図を書きながら考える
民法は図を書くと一気に理解しやすくなります。
特に、
- 抵当権
- 相続関係
- 債権譲渡
などは図解すると頭が整理されます。
③ ○△×で理解度を管理する
問題を解いたら、左欄外に○△×を書き込みます。
○・・・正誤判断と理由まで理解できている。
△・・・正誤判断はできるが、理由説明があやふや。
×・・・そもそも正誤判断ができない。
この管理方法はかなりおすすめです。
自分の弱点が一目で分かります。
④ 分からない問題は飛ばす
解説を読んでも理解できない問題は、付箋を貼って一旦飛ばしましょう。
ここで立ち止まりすぎると、全体の進みが極端に悪くなります。
独学では、
「まず一周する」
ことが本当に大切です。
理解できない部分は、後から戻れば大丈夫です。
⑤ 同じ範囲を2周する
「物権」を最後まで解いたら、そのまま2周目に入ります。
ただし、1周目で○がついた問題はスキップします。
時間を「できない問題」に集中させるイメージです。
⑥ 次の単元へ進む
「物権」が終わったら、「債権」のインプットを行います。
その後は同じ流れです。
- インプット
- 肢別2周
- ○△×管理
これを繰り返します。
⑦ 前の単元を復習する
「債権」が終わったら、再び「物権」を解き直します。
この時は、一度○がついた問題も解きます。
なぜなら、人は普通に忘れるからです。
理解したつもりでも、時間が経つと意外と解けなくなっています。
⑧ これを2ヶ月間繰り返す
僕はこのサイクルを約2ヶ月続けました。
そして、
「4回連続で○がついた問題」
については、直前期までスキップしていました。
苦手問題だけに時間を使うことで、効率よく実力を伸ばせます。
行政法・憲法の進め方
行政法も基本的な勉強法は同じです。
ただし、順番はかなり重要です。
いきなり「行政法総論」から入ると、かなり理解しづらいと思います。
おすすめは次の順番です。
●第1グループ
- 行政手続法
- 行政不服審査法
- 行政事件訴訟法
これを2周ずつ、2クール。
●第2グループ
- 行政法総論
- 国家賠償法
- 損失補償
- 地方自治法
こちらも同様に周回します。
この順番のほうが、行政法全体の流れを理解しやすいです。
コスパの悪い科目との向き合い方
僕は以下の科目については、あまり深追いしませんでした。
- 商法
- 会社法の設立部分
- 業務関連諸法令
- 情報通信・個人情報保護法
- 戸籍法
理由はシンプルで、学習コストに対して得点効率が悪いからです。
これらは、
「スキマ時間に軽く触れる」
くらいの感覚で十分だと思います。
まとめ
行政書士試験の独学で最も重要なのは、
「完璧に理解してから進むこと」
ではありません。
大切なのは、
- 周回すること
- 忘れる前提で復習すること
です。
肢別過去問集は、使い方次第で非常に強力な教材になります。
もし、
「何をやればいいか分からない」
「勉強が進まない」
と悩んでいるなら、まずは肢別過去問集を回し続けてみてください。
きっと実力が積み上がっていく感覚を得られると思います。

